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108 yoga mission #007 《呼吸に色をつける-color breath》

《レイチェル・カーソンを知っていますか?》

《レイチェル・カーソン》という海洋生物学者をご存知ですか?アメリカのベストセラー作家でもあり、「歴史を変えることができた数少ない本の1冊」と称される『沈黙の春(Silent Spring)』の著者でもあります。

私は、この本に大学生の頃に出会い、大変な感銘を受けました。

この本には、視覚に色をつけたり、言葉を音楽として聴いたりする子どもがいること、五感を越えた能力を持つ人が少なからず存在すること、私の常識とは違う視点で生きている人々が描かれていました。

動物の泣き声に色が見えるインドネシアの子どもが、学者の彼女に向かって言うんですよ、「あなたは、そんなことも知らないで今まで生きてきたの?かわいそうに!」って。

衝撃だったなー。私も見たい!その色ってどんな色!?って思いました。

私とは全く違う世界を見ているのですから。

この本に強くインスパイアされ、今でもふと、この少女が言った言葉を思い出します。「そうか、世界はこんなに素晴らしく、不思議なことに溢れているのに見逃しているなんて、わたしはなんて可哀想なんだ!」って。

《色呼吸の方法》

先日、観音山の中で瞑想していたら、このことを急に思い出してしまいました。

そこで、今回のミッションは、五感をフルに使って呼吸を楽しんでもらいたいと思います。

レッドクラスのシャヴァーサナの際に、たまに取り入れているのですが、ご自身の呼吸に色をつける方法です。

何色でも、好きな色でいいのですよ。インスピレーションで。

例えば、緑色の呼吸。新緑のこの季節にぴったりです。

ぐんぐんと大地の栄養を吸い上げて育つ植物のように吸って、吐く。大きな木になったのをイメージしながら。そんな呼吸をすれば、まるでお尻から根っこが生えたようにどっしりとした大木になりますよ。香りも想像します。瑞々しくフレッシュな香り。

好きな緑色の食べ物=味覚もイメージの役に立ちますよ。

セロリ、ほうれん草、ピーマンやきゅうりなどの青臭い味、抹茶の「苦味のある呼吸」なんていうのも面白そう。ワクワク。

 

鉱物にも、エメラルドグリーンの美しいものがたくさんありますよね、翡翠やエメラルド。ひんやりした温度、硬さ、その感触を思い出します。

黄色であれば、たんぽぽや可憐な花々、大輪のひまわり、

みかんやレモンなどの酸っぱいフルーツ

生姜やターメリックをイメージしながら呼吸すれば、だんだんぽかぽかしてきて消化を促してくれます。

①居心地の良い場所を探して座る。

ー今日の気分で構いません。自然の中でも部屋の片隅、ベッドサイドでも、あなただけの聖域を探して、背筋を伸ばして座ります。

②好きな色、今ひらめいた色を思い浮かべて呼吸する。

五感をフル活動させて感じます。「その色を吸って吐く」ただ、そのことだけに集中し、丁寧に感じます。

③写真や、動画、その時の気持ちを言葉にして、インスタグラム @mysoretakasaki または、@108yogamission タグをつけて投稿する。(もちろんこっそりやってもO K)

最後に、大好きなレイチェル・カーソンの絶筆より引用します。

その色呼吸に、正しいも間違いもありません。ただ、感じてください。

お子さんに自然を教えることが難しいお母さんに向けてのメッセージも込められています。興味が湧いたら、この本もすごくおすすめ!ぜひ、手にぜひとってみてくださいね。

「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない。

まわりの世界のほとんどを視覚を通して認識しています。しかし、目にはしていながら、ほんとうには見ていないことも多いのです。見すごしていた美しさに目をひらくひとつの方法は、自分自身に問いかけてみることです。「もしこれが、いままでに一度も見たことがなかったものだとしたら? もし、これを二度とふたたび見ることができないとしたら?」と。ー『センス・オブ・ワンダー(The Sense of Wonder)』

Feel you breath ❤︎ masami